2013年5月22日水曜日

精神科医が運転免許証を取得する in Massachusetts

2013年2月ごろMassachusettsで運転免許証を取得した。

精神科医をやっていても緊張はするし、不安になる。

異国で言葉が不自由な中手続きをするのは簡単ではない。

備忘録として留学中に運転免許証を取得した時のことを書いておく。

アメリカはマサチューセッツ州での免許取得の実際の記録。
これは2012年ごろの話なので、現在では状況が変わっているかもしれない。
日本でいう仮免に当たるlearner's permitの取得はマークシート試験だけで取得できるが、DrKazuのサイトにある頻出問題をみて行けば余裕。問題が変わっているんじゃないかと不安に思うひとも多いようだが、2,3回上記を読んで行けば満点とれる。China TownのRMVで受けたが、日本語で普通に受けられた。英文の問題も同時に確認しながら受けれた。
問題自体簡単だし、英文も簡単なので、RMVで試験を受ける申し込みが自分でできるレベルの英語力の人は英文で受けても何の問題もないと思う。
ダイタイ日本語の問題文がめちゃくちゃである。文法はだいたいあっているのだが、PCの問題なのか、文の先頭の文字が消えている問題が数多くあった(eg. 「一時停止時には」→「時停止時には」)
RMVのおばちゃんたちが本当に無愛想かつ不機嫌で辟易するのが一番の難関。ハプニングとしては書類提出の時に、DS2019を確認されたが、向こう預かりの書類として保持されてしまい、後で気づいて取り返さないといけなかった。なくなっていたら大変だった。。。

Road testはbrookline driving schoolで受けたDr Kazuのサイトでは一番勧められている学校ではあるが、このところはあまり評判が良くない印象もある。ここに決めたのは土曜日に複数の同様の学校に連絡しみて、ここが一番早くCall backをくれたからである。他のところは一件だけCall backがあったが、他はメールの問い合わせは無視だし、留守電だった。
アメリカに来て強く負担に思うのは電話での問い合わせが重視されていることである。とにかくメールの問い合わせには返事が来ない、遅い。なので、予約、問い合わせはすべて電話である。。。
このときも電話が来て、なんとかdriving schoolの人だとわかったはいいが、向こうもかなりの訛があり、ほとんど聞き取れず苦労した。passportナンバーを聞かれていると思ってたら、突然happy birthdayの歌を歌われて、誕生日を聞かれていたのか!とびっくりしたりw。向こうはこっちがあまりにも理解しないので歌って理解させようとしたようであるw
そんな流れだったのでちゃんと話が通じているのか不安だったが、2時間の路上練習とRoad testのスポンサーを頼んだ。予約の日取りはこっちの言うことはあまり聞いてもらえず、ほとんど向こうの言いなりで決まったような物だった。
路上練習日には特に連絡もなく、家の前に出てみるとそれらしき車が止まっており、話しかけてみたら教官だった。始めにその車の中で路上練習とRoad testの料金を支払った。日本で運転していたので運転自体はさほど困難には感じなかったが、2時間徹底してRoad testのポイントを教えてもらい、自分としては受けてよかったと思った。Road testで使用する単語も色々教えてもらえてよかった。「pull over」が駐車しろを意味するとかcurbが縁石を意味するとか日本人で知ってるひとほとんどいないと思う。
Road testの2日前には予約の確認の電話があると言われたが、特に電話はなく、とりあえず路上教習の教官にあらかじめ聞いておいた場所(cypress street)に時間通りに行ってみると列ができていてRoad testを受けることができた。予約時間は一応あるにはあるのだが、結局来た順番にテストを受けるので早めに行った方が良いと教官に言われていたが、その通りだった。
テスト直前にそこの受付の人からDr Kazuのサイトにあるような注意を通り一遍受けたが、特に注意されたのが、「縁石にぶつけると即座に失格」ということだった。
ということで試験が始まるのだが、おおむねDr Kazuのサイトにある通りである。試験車にすでにスポンサーであるBrookline driving schoolの人と思われる人が後部座席に座っており、助手席に試験官が座っている。そこに受験者のDriverがかわるがわる運転席に座ってテストを受けて行くという形式である。

この試験官が怖かった、、、延々と不機嫌で命令口調で停車などを指示するという様子でかなり萎縮した。といってもポイントはもう飲み込んでいたし、運転歴も十分あるので特に問題なかったのだが、、、
最後に駐車するときに、とにかく縁石に当てたくないという思いと、それまでの受験生は本当に下手でみんな斜めに車を止めていたということもあってかなり縁石から離して車を止めたところ、試験官がいきなり怒鳴りだして「もっと近くに止めろ!」といわれ、ビビりつつでも縁石に当てたくないという思いで少しだけ近づけたらさらに怒鳴られて本当に怖かった。そのまま「もういい!!done!!done!!」などと言われたのでもはやなにがなにかわからず車を降りようとしたら、スポンサーの自動車学校の人から「先生にありがとうと言いなさい」と言われて、「さんきゅー、さんきゅー」と言いながら降りた。ほんと怖かった。
Learner's permitにされたサインの意味もわからず、困惑していたら、受付の人に受かったんだから嬉しそうにしなよみたいなこと言われて、やっと合格したと知った。。。

思うに、brookline driving schoolの評判が最近落ちているのはこの横暴な試験官のせいだと思う。自動車学校としてRMVかなにかと契約をして試験官を派遣してもらっていて学校としても好きに試験官は選べないところがあるのであろう。
他の人の記録をみると医者でも3回落ちた人もいるようであるが、、、


Massachusetts州で同時期に留学していた精神科医の友人が開業した。
てんかんとかスポーツ関連の精神疾患にトライするらしい。睡眠関係の勉強もよくしてたから良いクリニックになりそうだが。
運転と睡眠障害 及びてんかんの関係はよく指摘される。てんかんの患者さんではかつては運転適性がないとされて運転免許証の取得ができなかったが、今では最低2年間発作がなければ運転免許の取得ができる。てんかんの発作を運転中に起こすと事故につながるということでの措置だが、日本では発作での事故を起こす確率が2年間以上発作がない人では低くなるということでこういう条件になっているようだ。これはアメリカのほとんどの州では半年か1年で日本よりも短くなっている。睡眠障害では、睡眠時無呼吸症候群が有名である。夜間に息が止まってしまい、低酸素になることを繰り返す病気で、日中の眠気が大きな症状である。これも運転中に眠気をきたして事故を起こすことがあるので、重症の人は免許証が取れないことがある。
最近はさらに認知症との運転免許の関係が重要視されている。
2017年に施行された道路交通法では、「認知症」と診断されるとその時点で運転適性がないと判断されて、運転免許の取得が不可能になる。
嬉野が丘 サマリヤ人病院は「認知症疾患医療センター」で、「睡眠外来があってPSGが受けられ」、「てんかん外来がある」という施設で、大学病院以外ではなかなかない質のものだと思う。
運転免許のことで相談があればこの病院は候補になるかもしれない。



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